執筆者 orior | 2025年10月18日 | 本当の終活
「この世で学んだことは、あの世に持って還れる」と、皆さんは聞いたらどんな事を思うでしょうか。「そもそも、あの世があるかどうかも分からないからナンセンス。」と言いたくなる方も、いらっしゃるでしょう。そう言う方は「死んだら何もかも終わり。ただほんの少しだけの灰が残るのみ。」とお考えの方達でしょう。そのように信じていた時期も、私にもありましたが「それでは余りに虚しい人生。せっかく努力精進、泣きながら苦労してきたのだから、報われることがあっても良いんじゃないか。」と思った時に、俄然「死」について勉強する気になりました。「あの世があると仮定した...
執筆者 orior | 2025年10月17日 | 雑記帳
「一燈を捧げて暗夜を行く。暗夜を憂うること勿れ。ただ一燈を頼め。」とは、佐藤一斎の『言志晩録』第13条に書かれている言葉です。「闇を恐れるのではなく、自分の提げているその一燈をこそ頼め。自分の持っているこのランタンの光、一燈を頼りにして、ただただ闇を進め。闇を恐れるな。」というようなことを言っております。この教えは、儒教でもありながら、キリスト教にも似たところがありますし、他のものでも通用する真理だと思います。「闇を闇雲に恐れていると、闇に飲み込まれる。自分の中にある『真理』の火を灯せ、さすれば闇は一気に消えて、道が歩きやすくなる。」...
執筆者 orior | 2025年10月16日 | 雑記帳
幕末に生きた佐藤一斎は、朱子学の林家の林述斎に入門して、やがて塾頭になり、『重職心得箇条』と言うものを書いています。これは重役の心得のようなもので、元総理大臣だった小泉純一郎も様々な人に配っていたそうです。佐藤一斎の教えとしては「陽朱陰王」つまり、表は「朱子学」で、裏側は王陽明の「陽明学」です。表側では、幕府の正統な学問である朱子学を教えていたものの、実際は裏に陽明学を忍ばせて教えており「本当は、そちらの方が中心的な考え方だった」と云われています。そのため、その教えを受けた人の中に陽明学が流れ込んで行っているのです。そういった意味で佐...
執筆者 orior | 2025年10月13日 | 雑記帳
佐藤一斎先生についてはブログに書かせていただくのは、これで2度目になるかと思います。彼は幕末に生まれた儒学者で、今の東大の基となった昌平黌(昌平坂学問所)の教授であり、各諸大名や江戸に留学に来ていた諸藩の優秀な武士などに、朱子学や陽明学を教えていました。その門弟は3,000人とも6,000人とも云われ、彼の弟子、孫弟子、ひ孫弟子には、佐久間象山、横井小楠、吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬、橋本左内、久坂玄瑞、木戸孝允、高杉晋作、伊藤博文、井上馨、山縣有朋など、錚々たる明治の志士達が名を連ねています。また、明治維新の二大書籍として、福沢諭吉の...