幸あう国

幸あう国

日本人に「日本国の事を一言で言って下さい」と質問されると、大抵の人は「言霊が幸(さき)あう国」と答えていた時代が長く続いておりました。「言霊によって幸せに栄える国」と言う意味ですが、もはやこの言葉を話す人も少なくなり、目にしたりする機会も減りました。私たちの国、日本は一万年以上も前から言葉を大切にして来た民族です。お祈りの時には祈言(いのりごと)、お願いをする時には願言(ねぎごと)と言って、言葉を神様に届ける行為をしておりました。その際に蝶や蜻蛉などの虫達が現れることを「吉兆」としました。何故なら虫達が自分達の祈りと願いを神様に伝えて...