私達の目に映るものは全てに色があります。
しかし、その人が感じた色と他の人が感じた色とは微妙に違うと言われています。
色を捉える感覚期間である眼であるセンサーが人によって異なれば、その性能も変わって来るでしょうし、眼から信号の捉え方が変われば感じ方も変わります。
従って自分が見ている色は普遍のものではなく、極めて自己中心的なものに近いわけです。
それでも会話を交わす上で、色を言語にしなければならないので、共通認識を持つように教育されています。
話は変わりますが、仏教において色と言うと肉体(物体)を指します。
色即是空、空即是色
「肉体(物体)は空である。空はまた肉体(物体)である。」
なかなか理解し難い教えではありますが、物体を色で捉えると分かりやすくなります。
最初にモノには色があると言いました。
でもその色はその人の感じ方によって違うともお話ししました。
つまり物体はその人の感じ方、思いの仕方によって異なるモノになります。
極端に言うと、ある人には実体がある様に見えても、ある人には見えない場合もあると言うことです。
ここに色即是空 空即是色を理解する上でのヒントがある様です。