カントの真意

カントの真意

ドイツの哲学者で「純粋理性批判」「実践理性批判」「判断力批判」の三批判書を世に問い、人間存在の徹底的分析と、独自の哲学的世界観を構築し、フィヒテ、シュリング、ヘーゲルと続くドイツ観念論哲学の祖とされるのが、イマニエル・カントです。そのカントの書『啓蒙とは何か 他四遍』の「万物の終わり」という文章があります。「我々が生涯を終えるまで、我々の行状を支配している原理(善の原理にせよ、或いは悪の原理にせよ)は、死後もその支配を続けるのであって、この原理が来世、すなわちまさに来るべき永遠において、変更されるなどと考える理由を、いささかも持つもの...
詐欺の手口

詐欺の手口

生徒さんが最近、特殊詐欺に引っかかりそうになりました。今回は警告も含めて、詐欺の手口にまんまと乗らないために、御本人からも承諾を得て、その詐欺の手口を公開したいと思います。(詐欺行為の中で語られた氏名とかについては、同姓同名の方に御迷惑が掛かるのを避けるために、イニシャルだけにとどめます)最初は生徒さんが滅多に出ない固定電話を受けたところから始まります。その生徒さん(以後Sさん)が、たまたま家にいた時に、運送会社を名乗る男から電話がありました。「Sさんのお宅に不審な荷物が届いてます。受け取られますか?もし、よろしければ、ちょっと怪しい...
戦上手な人の運命

戦上手な人の運命

世の中には、勝負事になると強い人がいます。野球やサッカーとかの競技ばかりではなくて、ビジネスにおいてもお客様確保の勝ち負け戦もあります。源義経は戦略眼が、とても優れていたとされています。それが証拠に、鵯越で奇襲をかければ、敵が逃げ惑う姿が読めてしまう。そうしたら、30騎くらいで駆け下りても、万の単位の敵軍が、夜中に火をかけられら逃げ惑うイメージが浮かんでいたのでしょう。屋島の戦いでも、嵐の夜をついて勝浦に辿り着き、そこから海岸沿いに攻め上り、地元の豪族を味方にして後ろから襲えば、平家は海からくるものだと思って海防ばかり一生懸命にしてい...
塩

塩は、化学記号ではNaClと書きますが、NaナトリウムとCl塩素が結合してできた化合物です。ナトリウムはアルカリ金属に属し、電子を1つ放出してイオンになりやすい性質を持ちます。特に、水との反応は激しく、反応時に熱と水素ガスを発生させ、爆発的に燃焼することもあります。そのため、純粋な金属ナトリウムは空気に触れないよう石油(灯油など)の中で厳重に保管されます。それほどの危険な物質です。塩素は、水道水の消毒やプールの殺菌などに広く用いられ、衛生的で安全な水の供給に不可欠な役割を果たしています。そのように塩素は非常に強い毒性を持つため、酸性洗...
レフリー

レフリー

どんな競技においても、審判(レフリー)は必要です。何故なら、勝負事においてはどうしても当事者同士は感情的になり易く、冷静ではいられなくなるので、ルールに則った冷静沈着な判断ができる第三者的な目が求められるからです。そうしたレフリーが、宗教的信条や政治的思惑や私情を挟むと、もはや勝負事自体が本来の意味をなさなくなってきます。先頃、行われたサッカーW杯においても、レフリーの判断に対して様々な憶測が流れたことは、皆様の記憶に新しいかと思います。ましてや審判側が、ワイロや買収などに関与していたとしたら、もはや勝負事の公平さは成り立たなくなって...
ヘリウムの不思議

ヘリウムの不思議

ヘリウムは、空気の約7分の1という驚異的な軽さ で浮力を生むだけでなく、絶対零度(約-273.15° C)近くで液体になると、「超流動」という摩擦ゼロの不思議な状態になる、極めてユニークな元素です。その他に、ヘリウムが持つ数々の不思議な特徴は以下の通りです。ヘリウムは、空気中よりも音の伝わるスピードが約3倍も速いため、ヘリウムを吸って声を出すと、喉から口までの空間(声道)で響く波長が変わり、高い声になります。ヘリウムは常圧では絶対に凍りません。ヘリウムは、すべての元素の中で、最も低い沸点(-268.9°...