核のない世界

核のない世界

2016年5月27日に、当時の米国大統領だったオバマ氏が広島の平和記念公園を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花しました。その際、オバマ氏が頭を下げないことが問題になりましたが、頭を下げないことで「謝罪したかのように捉えらないこと」を意識していたそうです。戦後80年を過ぎて、今更言う事でもありませんが、原爆を世界で初めて使用し、日本に2発も落としたのは他ならぬアメリカ合衆国です。その行為によって数十万人の日本人が命を落としました。オバマ氏は「子供たちの未来のために核兵器の保有を放棄する」ことを提案しましたが、自分達が犯した罪については言及し...
博打

博打

若い人たちは「飲む、打つ、買う」と言う言葉を、聞いたことがあるでしょうか?これは知らなくても良い言葉かも知れませんが、人が人生を踏み外さない様に戒める時に使う言葉で、「飲む」は飲酒、「打つ」は博打、「買う」は売春行為のことを指します。大抵、人が人生を諦めるキッカケ、若しくは結果になり得ることが、この3つに関係してくる事が多いので、この様な戒めの言葉が残ったのでしょう。この内の「飲む」「買う」については今更言う必要も無いので割愛しますが、意外と「打つ」に対しては認識が甘いような感じがするので、感じたままに書かせていただきます。私もパチン...
門閥

門閥

もともと明治維新では、門閥制を廃止しようと幕府を倒し、四民平等の世の中を創ろうとしていました。ところが、武勲に合わせて「男爵だ。伯爵だ。」と爵位を設けて、結局は特権階級の再構築を行なっただけの形となってしまいました。これに対して、福沢諭吉は「門閥制度は親の仇で御座る。」と言い放ち、西郷隆盛は下野に降り、本来の侍の心意気を見せました。現代を見てみると、四民平等はなされた様に見えますが、政治家においても二代目、三代目、はたまた四代目なんて感じで、世襲制になっている感が否めません。こうした姿を明治維新の志士たちがみて、どう想うでしょうか。「...
国の借金

国の借金

2024年12月末時点の日本国の借金は1317兆6365億円と過去最大を更新したと、政府は言っていますが、それは日本国政府の借金であり、私たち国民の借金ではありません。そもそも過去最高の税収を得ていながら、日本国政府はまだ増税しようとしています。「国会を開くたびに予算を増やし、税金をばら撒くのであれば、国会を閉鎖してしまえば良い」という意見は、あながち外れている訳ではないかも知れません。何故なら、国会がなければ、役所は入って来た分だけ使うしかなく、借金をしてまで何かをしようとは思わないでしょう。「いや国会がなくなっても、今度は地方自治...
魂魄

魂魄

「魂魄(こんぱく)」という言葉は、多くの方が知らないでしょう。しかし、かつての中国ではよく使われていた言葉です。魂とは、日本語で言う「たましい」ですから、人間における中心核と言えるものです。「魂が抜けると死んでしまう」と日本ではされていますが、中国では「魄(はく)」の方も抜けないと、死んだことにはならないとされています。例えば、夢の中で魂が抜け出し、霊界に行くことはありますが、魄まで身体から抜けてしまうことはないようです。と言うことは、「魄」とは日本で言うところの「幽体」と同じモノを指すようです。むしろ中国で言う「魂」が、日本で言う「...