今日一日で何ができるのか

今日一日で何ができるのか

「一日一日が勝負で、一日一日が人生の最後かもしれない。そう思った時にあなたはどう生きますか?」この問いに答えながら私たちは今日もまた生きているのだと思います。今日、有難くも朝目が覚めたなら今日一日で、もしかしたら自分の人生が終わるかもしれない。その中で何ができるのか。何をなすべきか。何をしなければ心残りにならないか。思い残すことがあるとすれば、それは何なのか。そうした事を自問自答しなければならないのかもしれません。結局のところ「一日一生!」で生きることが幸せに生きることなのかもしれません。...
人生三回目の命拾い

人生三回目の命拾い

その日は金曜日で、久しぶりに実家に帰るつもりで、早めに会社から出ました。一週間頑張ったと言う安堵感と疲れも少々ありました。139号線を富士宮市街地に下って順調に走っていました。ゴルフ場近くに差し当たった時に、右側の細い路地から急に車が勢い良いよく飛び出して来ました。ほんの数メートル手前で起きた出来事なので、とても避けきれず、当然2台の車は激突。飛び出してきた車も横向きにスライドしながら大破。私のカローラツーもフロント部分はメチャクチャ。その頃はまだエアバッグが標準装備ではなかったので当然付けていませんでした。警察を呼んで、救急車も呼ん...
本当の終活?

本当の終活?

今巷に流行っている終活は「死への準備」という感じが私はしてしまいます。もちろん、大切な事であることは否めませんが、終活しているご本人の気持ちまで「死の準備」に傾倒していくようであれば、それは少し違うような気がします。やはり、元気で人生を楽しんでいるうちに「ピンピンコロリで亡くなった」と言う方が幸せな感じがするのは私だけでしょうか。病院のベットの中で死んでいく事に抵抗があるように、「自分の死」から目を逸らし生きて行くのも、また恥ずかしい気がします。「自分もいつかは死ぬ」事を理解しているからこそ、今ある命を大切に出来るのではないかと思いま...
私が謝らなくてはいけないこと

私が謝らなくてはいけないこと

私は小学校時代から中学校まで、父母を始め多くの方に迷惑をかけてきました。やんちゃだったと言えば聞こえが良いですが、乱暴なことも随分してしまいました。例えば小学校の池の鯉を釣り上げ、池の淵に並べて死なせてしまったり、氷水で冷やした雑巾を先生にぶつけてみたりと、やりたい放題でした。中学校の時は、野球グランドを仲間と自転車で走り回り、せっかくトンボをかけたグランドをぐちゃぐちゃにして、駆け付けた生活指導の先生とグランドで一時間以上にらみ合ったりと、...
人生2度目の命拾い

人生2度目の命拾い

21歳の時、大学生活にもようやく慣れてきて友達も出来ました。その友人は渓流釣りが趣味だったので、その年の秋に新潟の山奥のイワナ釣りに誘われました。川釣りは小さい頃からしていたのですが、本格的な渓流釣りは初めてで少し緊張していたことを覚えています。山を登り始めて1時間くらいで釣りポイントに着きました。折しも運悪く前日降った雨のせいなのか、川はかなりの水量と勢いがありました。「こりゃあちょっと厳しいかもね。」と友達は言いながら「他のポイントに行ってみよう」という事になり、水量の比較的少ない所を狙って川を渡ることになりました。先ずは慣れた友...
人生最初の命拾い

人生最初の命拾い

初めて命の危険を感じたのは9歳の時でした。通っていた小学校近くの工事現場で、立ち入り禁止の看板を無視して、造成現場で友達3人と遊んでおりました。これから保育園を建てるという事で、地面をかなり掘削して2~3メートル以上はあろうかと思われる大きな石がごろごろしておりました。そんな大きな石があるその光景が、その頃はやっていた仮面ライダーとかで出てくる怪人達をやっつける場所に似ていて、友達みんなでライダーごっこをしていました。私は怪人役で友達の仮面ライダーのキックを浴びて倒される役でした。「ライダーキック~!」と友達に蹴られた拍子に、私は傍に...