優しさの罠

優しさの罠

世の中には、「優しさの罠」に引っかかってしまっている方も多いようです。例えば「自分だけ幸せになるのは良くないことではないのか」「周りの人が苦しんでいるのに自分だけこんなに幸福で良いのか」と考えてしまう優しい人がいらっしゃいます。「自分が幸福になると、その分誰かが不幸になる」そんな考え方をする人もいらっしゃいますが、それこそが「優しさの罠」にハマっている状態です。「自分の幸福の火を、他の人の蝋燭に移してあげて行く事も優しさ」と思えれば、蝋燭の火が他の蝋燭に移ったからと言って減らないように、幸福も減って行くことはありません。だから、もっと...
使命、天命

使命、天命

使命とか天命とか時々聞きますが、皆さんはご自分の使命、天命をご存知でしょうか?「使命、天命ってなに?」と言う方もいらっしゃるかと思いますので、私なりの見解をお話しさせていただきます。「使命」とは「今世生きている間に、あなた自身が成そうとしている目標、ゴール」と言い換える事が可能かと思います。「天命」は「幾転生を繰り返しても変わらぬ大目標、永遠のゴール」と言えるかと思います。従って、天命を達成する為に、今世の使命があると言っても過言ではありません。また天命については、ほとんどの人が共通しており「何らかの形で、自分のできる範囲で人類の幸福...
母

母は夜中に何度も私の所に来ては、布団を直して掛けてくれました。美味しい料理を子供達に食べさせてあげたいと、仕事の合間に一生懸命に料理の本を読んでいました。自分の服を買うより、子供達の服にお金を使っていました。自分の事で泣くより、子供達を守ることに必死になって生きていました。そんな母親の事を、愛おしく思わずにはいられません。人生を振り返ると、母親にして貰ったことばかりで、何の恩返しも出来ていない自分を発見します。たとえ逝ってしまっても、感謝の想いは必ず通じるはずです。...
優しさの罠

幸せと感じる時

ハーバード大学の長年の調査によると、人の幸福度は「地位や名誉や財産、老後の蓄えはあまり関係がなく、幸福感と健康は次のことに由来する事が多い」との事でした。「自分とどれだけ深く関わる人がいるか?」「自分をどれだけ深く理解してくれる人がいるか?」で幸福度が違ってくるそうです。関わる人=理解してくれる人とはならない所が難しいところでもあるかも知れませんね。「愛があれば幸せ」という方も多いかと思いますが、愛=関心度と捉えれば上記の事も理解出来ます。「愛の反対は無関心」という言葉からしても、「他人に関心を寄せるという事が世界を幸福に導く」という...
困った時には

困った時には

仕事をしていたり、何かを任されて行動している時に、本当に困ったら「きくな」が大切です。き…気にせずく…「苦しい」と口に出して言いな…なるべく無理しないこうして、他の人に助けてもらう事も大事なことです。お互いに助け合って生きているのだから「助けて!」と言うことに躊躇するは、ある意味自己中の一つかも知れません。托鉢のお坊さんたちがお布施をいただくのも「助け」ですし、火事が起きたら消防士さんに来てもらうのも「助け」です。お坊さんは亡くなった方への供養で助け、消防士さんは皆様からの税金で家族を養っていけます。...
大人になれる

大人になれる

ある障害者施設で働く女性のお話です。彼女は50歳を過ぎてから、手元が見えづらくなりました。そして老眼鏡をかけるようになりました。そんな時、施設の女の子が仕事をしている彼女の下にやってきて「眼鏡かけ始めたの?」と聞いてきました。彼女はちょっとイラッときて「老眼鏡なの!」と女の子に言いました。そうしたら女の子は「老眼鏡をかけることが出来て良かったね!」と言いました。彼女は「老眼鏡の何が良いの?」と女の子に問うと「だって老眼鏡をかけられるまで生きれたから。私の夢は大人になれることだから。」と。彼女が働く施設は、難病の子供達ばかりの施設だった...