手放すこと

手放すこと

「人から良く見られたい」を手放すと人から信用される。「仲良くしなきゃ」を手放すと本当の友が手に入る。嫌いなものを手放すと好きなものが手に入る。他人の目を手放すと自分らしさが手に入る。執着を手放すと自由が手に入る。手放すのは簡単じゃないし勇気がいることだけれど、無理して全部を手放さなくても「少しずつ手放して行けばいい」と自分を優しく待ってあげて下さい。...
悟り

悟り

「悟り」は古来より多くの方が求めてきたものですが、特に日本は仏教伝来より悟ることを目的に様々な修行が行われてきました。「悟り」とは「真理の会得」と言い換えも良いかも知れません。人によっては「智慧」「魂の成長」などと言う方もいらっしゃることでしょう。いずれにせよ悟りは、その人にとって何らかの心の成長の糧となる事は間違いありません。広義な意味での悟りは、きっと多くの方がこの世を旅立つ前に得ていると思われます。「人生とは何ぞや」「生と死についての自分の見解」「人間関係調和の智慧」「お金と人の用い方」など、様々な悟りを得たことでしょう。この世...
3羽の雀

3羽の雀

今日は「3羽の雀」のお話しをさせていただきます。あるところに動物の言葉が分かる10才の少年がいました。彼はある日の朝、近所の神社でいつものようにゴミ拾いをしていると、3羽の雀が話している声が聞こえて来ました。「この世の中で一番大切なものは何だと思う?僕は太陽だと思う。だって太陽が無ければ僕らお米だって食べられないし、日光浴も出来ない。君はどう思う?」「私は水が一番大切だと思う。水がなければ私たちもそうだけれど、殆どの生き物が生きていけなくなるもの。水が無かったらきっと3日ももたないわよ。」「確かに太陽も水も大切だけれど、私は空気が一番...
正語①

正語①

自らの良心に恥ずるようなことは喋らなかったか?言葉で他人を傷つけたりしなかったか?智慧や悟りを偽らなかったか?他人を惑わし、自惚れさせたり、仲違いをさせ不安に落とし入れるようなことはしなかったか?など、言葉にまつわる事を反省しなさい!と言うのが「正語」です。言葉は心の発露と言われる通り、良い言葉も悪き言葉も心の想いから表れてきます。言葉は他人を幸せにもしますが、不幸にもします。人間関係に悩む人の大半は、発せられた言葉を心の深くで捉えて離さないために苦しんでいます。だからこそ言葉を発する時は慎重にならなければならないし、常日頃から心を正...
正見①

正見①

お釈迦様が説いた八正道の中でも最重要とされる反省方法です。正しく他人を見ているか?自分自身を正しく評価しているか?正しい人生観や世界観を素直に受け入れているか?こうした事を日々反省しなさい!と弟子達に説いておりました。一人一人の心の中にある「心の鏡」が歪んだり汚れたりすれば、自分の顔も他人の姿もありのままを写しません。従って、正しい判断も出来ません。だから迷い苦しむことが多くなります。だから、心の中の鏡は常に綺麗でなければならないとお釈迦様は教えて下さっております。反省は心の鏡を磨く方法です。歪みを治す方法です。どんなに「感謝は素晴ら...
一念三千

一念三千

「一念三千」今から一千数百年前に中国僧侶の天台智顗が説いた教えです。「人の心は常に揺れ動く。異性を見ては揺れ、食べ物を見ては揺れ、他人を見ては嫉妬したり羨んだりする。様々な想いに翻弄される。まるで壊れた羅針盤のようである。そうであっては正しい人生は歩めない。幸せにはなれない。心の針は、常に北を示す羅針盤のように、神仏の方へ向いていなければ正しい人生航海は望めない。」その様にお話しして、心が何処に向いているのかのチェックの大切さを教えてくれました。現代人の様に様々な快楽や欲望渦巻く環境の中に生きていると、嵐の中の船のように波に翻弄され、...