幸せになるための武器

幸せになるための武器

「人のためにお役に立てる人間になりたい。」「多くの人を幸せにしたい。」こうした志で、人生を生きている人は尊い存在です。「では如何にしたら、そうした人間になれるのか?」そう考えると、思考が止まってしまう方もいらっしゃるようです。そうした方には、先ずは「自分の武器を作りましょう!」と、多くの先人達は言っております。「武器」とは穏やかではなさそうですが、要は「自分の得意分野」です。手先が器用な人は、モノづくりを極めて行くのも武器になるでしょう。芸術系の方ならば、そのセンスを磨いて行けば、やがては素晴らしい才能となるでしょう。そうした才能がな...
仁

孔子様が「論語」や「大学」あるいは「礼記」で語りたかった中心が何であるかと問われたならば、きっと「仁」であるとお答えになるのかと私は思っております。仁とはつまり「人をいたわる心」であり「慈愛の心を持って生きよ」という事なのでしょう。孔子様の色々な教えはありますが、「どうやったら小さな家庭の幸福がなせるのか」から「社会のまとまり」「国家の統一」「秩序の安定」「平和と人々の繁栄がどうしたらやって来るのか」を論理的に作り上げていった思想だと思われます。個人的には「仁の思想」を持ちながらも、君主であれば「理想的な天子でなければならない」という...
仁

怪力乱神を語らず

論語の中に「子は怪力乱神を語らず」という言葉が出てきます。これはデカルトの「霊肉二元論」や、カントの「学問の対象にならないものは取り扱わない」と言う「理性論」に似ています。それ故に、孔子を大切にする中華人民共和国は「唯物論」という立場を取っています。もちろんマルクス・レーニン主義が「人間を機械のように見ている」という事にも起因しているのでしょうが、中国のトップが「宗教を怖がっている」という感情的な事もあるでしょう。中国の歴史は、宗教的集団によって翻弄されてきた歴史でもあります。その中でも「黄巾の乱」は有名です。後漢末期の184年におい...
仁

未で生を知らず、焉くんぞ死を知らん

論語に出てくる有名な孔子の言葉です。「いまだ生きると言うことの本当の意味を知らないのに、どうして死後の世界のことが分かろうか。死後の世界のことを考えているより、先ずは今のあなたの人生を正しなさい。それがあってからの死後なんですよ。今、全力を尽くせ。今、最善の生き方をしなさい。そうすれば死後の世界は後からついてきます」そんな意味だろうと私は解釈しております。終活も大切ですが、本当の終活をするならば「今生きているこの瞬間に、感謝すべき人には有り難うを言い、謝らなければならない人にはごめんなさいを言う。それこそが死への準備ではないですか?」...