人は深い悲しみを経験すると、人を許す範囲が広がってくるようです。
貧乏に苦しんだり親兄弟を亡くしたり、受験失敗、失恋、留年、事故、失業、左遷、離婚、人間関係の失敗、事業の失敗、病気に罹るなど苦難を乗り越えて来た人は、いぶし銀の様な優しさを持っている様に思います。
あまり困難や苦労を味わったことがない人は、他人が苦しんでいる時、平気で傷口に塩を塗り込むような行動をします。
それは、その人がどれだけ悩み苦しんでいるのかを理解出来ないから、傷口を攻めることが出来るのではないでしょうか。
その人の気持ちになる事ができないから、優しい気持ちで接することが出来ないのです。
他人と接する時の優しい眼差しや、相手の成長を待ってあげられると言う寛大な気持ちは、大きな悲しみを通過して来た人に特有なものであると思います。