「人間としての義務」あまり聞きなれない言葉かと思いますが、実はこの言葉の内容こそ20代、30代を生きる上で幸せになるか不幸せになるかの分かれ道になる言葉なのです。
人は一人では生きて行くことが出来ません。
それ故に、助けて助けられて何とか人生を歩んで行くが実際のところであることを、年を重ねるごとに感じてきます。
一人で生きて行けない人間であるからこそ、自分が置かれた立場で「人間としての義務」を果たして行かなければ、他の人の役に立つことは出来ません。
若いうちに「遊べるうちに遊んでやろう」と思って、その義務を果たさず生きた人は、側から見ると楽しそうで羨ましく見えますが、童話のアリとキリギリスの様に、後々そのツケを払わされる事になるからです。
その反対に、周りの誘惑に振り回されず黙々と自分に与えられた役目と義務を果たして行こうと努力している人達は、若い頃こそ「そんなに真面目に働いて何が面白い」「なんで遊ばないの?人生、遊ぼにゃそんそん!」と言われがちですが、中年にさしかかってきた時にいぶし銀の様に徳が光り始めてきます。
この人徳こそが、人間の義務を真面目に果たしたか否かを証明してくれることになります。
「あの人には徳を感じる」そう言われる人ほど、若い頃にコツコツと真面目に、人間としての義務を果たして来た人である事が多いのです。