劣等感と嫉妬心の距離はかなり近いと言えます。
ですので「劣等感を感ぜずして嫉妬心のみを感じる」と言う事は少ないようです。
ある人に劣等感を感じると「私はあの人と比べるとダメだ」と落ち込んで行くタイプと、相手に対して激しい嫉妬心を燃やすタイプがいます。
前者の場合、自分を必要以上に憐れむ自己憐憫の思いも、もちろん幸せな道へ続いていないでしょう。
何故なら「私はダメな人間だ」と言う思いは、自分も幸せにしないどころか、その言葉を聞いた他の人の気持ちまで萎えさせてしまいます。
また誰かに嫉妬する事で、自分が成長して、幸福になる事はないと言えます。
「実力も無いのに、アイツは上手いことやりやがった」という思いでは幸せにはなれないでしょう。
むしろ相手を祝福することが、自分自身をその人に近づけて行く原動力になるのですが、これが若い内はなかなか理解できなかった自分でした。