「徳」って言葉は最近では余り耳にする事が少なくなりました。
しかし一昔前まではとても大切にされていたし「徳ある人」=「尊敬すべき人」でありました。
それでは「徳ある人」とはどんな人の事を言うのでしょう。
「どれだけ自分以外の人の事を思ってきたか」
「その人を生かす方向、許す方向、慈しむ方向で、どれだけ他の人々の事を考えてきたのか」がその人の徳の総量となるようです。
即ち、自分が生きてきた時間において「どれだけの時間、他の人々に愛を与える事を考えてきたか」と言う事になりますが「私は多くの時間を異性への愛を考え続けてきた」と言う人もいるかも知れません。w
しかし、その異性への愛が「自分の幸せの事や欲を満たすものばかり」だとしたら、それは決して「愛を与える行為」とは言えないでしょう。
むしろ「愛を奪う行為」そのものと言えます。
「徳」とは見返りを求めないものだから、徳ある人は何とも慈悲深く、神々しく見えてきます。
また「徳」とは感化力があるので、ろうそくの炎のように、他のろうそくに火を灯していくように拡がっていきます。
これを「徳力」と言うそうです。