私達は「自分の人生だから自分一人で生きている」そんな感覚で毎日を過ごしているのかも知れません。
でも、実際のところ自分一人では生きていけない事ははっきりしています。
昨晩から今朝まで寝ていた寝具も自分が作った訳ではなく、誰かが作ってくれたからぐっすりと眠れました。
朝食に並んだご飯も、味噌も、卵も、納豆も自分が作ったものではありません。
誰かが働いてくれて今目の前に食事として命を差し出してくれています。
満員電車で嫌だと思って通う会社も、電車も、無くなってしまえば、通勤にも生活の糧にも困ってしまいます。
私達は周りの人達のお陰で、奇跡的に生かされています。
お互いに持っていないものを補いながら、助け合って生きています。
どんなに世間と隔絶した世界に生きようと、自分の部屋に引きこもって世間を恨んでみても、自分一人ではカップラーメンすら作れない事実を知った時「自分も何か世間のお役に立ちたい」と思うのが、「ごく普通の人間」であると私は思います。