私達は、時間で単純に機械的に測る事が出来る「相対的時間」と、「同じ1時間でも、その中にどんな価値を含んでいるのか?」という「絶対的時間」の両方で生きているという事が言えかと思います。
楽しい時間は短く感じ、辛くて苦しい時間は長く感じる事がありますが、時間というものは相対的には、どの国に居ようが1時間は1時間に変わりがありません。
しかし、同じ1時間でも「自分の幸福のため」「誰かの幸福のため」に費やした1時間は、ただ漫然と過ごした1時間と同等の価値とは言えないのではないでしょうか。
そう考えた時に、「人は相対的時間の中において、絶対的時間を見出す努力をする生き物」であると言えないでしょうか?
地球上で「絶対時間」を大切に感じている生き物は、おそらくは人間だけかもしれません。
そもそも他の動植物たちは「時間」と言う概念すら感じていないかもしれません。
それはそれで幸せなのかも知れませんが。