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「啐啄同時」という言葉がありますが、まさに貴人との出逢いは、この言葉通りであるような気がします。
どんなに自分にとって良き先生になる方に出会ったとしても、自分自身の準備が出来ていなければ、言葉を交わすこともなくすれ違ってしまう事もあるでしょう。
また自分自身がどんなにメンター(心の師匠)を求めていても、彼らのタイミングでお逢い出来ない事もあります。
出逢いはタイミングですが、この現象は自力と他力でもみられる現象でもあります。
どんなに自分が努力しても、自分が思うような結果が得られず、精進を続ける事を途中で辞めて仕舞えば、折角もう少しで他の人の力を借りて達成出来ることも叶わない事もあります。
また、どんなに自分のやりたい事を訴えたとしても、誰も耳も貸さず、動いてくれる人がいない時もあります。
自分みずからが努力せず他人の力ばかりに頼っていても、事が成就しないのは自然の摂理と言えるでしょう。
自力だけでもダメ、他力だけでもダメ。
自力と他力が上手く噛み合った時に、成功や奇跡が起きるのだと、サリバン先生とヘレンケラーの生涯を見てもそう感じます。
ヘレンケラーがどんなに優秀な方であったとしても、サリバン先生でなければ彼女をあそこまでは導けなかったでしょうし、サリバン先生がヘレンケラーと出逢わなければ、彼女自身が教育者として素晴らしい実績が残せたかどうかわかりません。
全ては「出逢いの大切さ」と「その出逢いを大切の思う持続力」という事なのでしょう。