私は趣味で占いを時々やったりしますが、何十年も前に師匠から教わった言葉を今も大切しております。

「立ち向かう人の心は鏡なり」

世の中には自分と合う人ばかりではありません。私も多くの人を嫌い、大勢の人に嫌われました。「あの人の態度と目が気に入らない。」そんなことで嫌ったりもしました。その人に言葉には出さなくても、そんな態度を取っていると、なぜかその人もこちらを敬遠するようになります。以心伝心ではないけれど、悪意も好意も言葉にしなくても、伝わってしまうものなのですね。という事は、相手側が好意を持っていれば、相手側が悪意を持っていたとしても仲良くなれるという事になります。

私は早速、一番苦手な上司を相手に試してみることにしました。彼は言葉が汚く、いつも愚痴を言ってくるような人なので苦手だったんです。でも反面、定年間近にもかかわらず仕事はきちんとやる人で、部下にはよく奢ってもくれる人でした。これだけ聞くと「別に普通のイイおっさんじゃねー」と言い返されそうですが、究極的にダメだったのではその体臭でした。周りの人は「別に気にならないけど」と言う人もいましたが、私は昔近所に住んでいた意地悪なオジサンの体臭と似ており、どうしても意地悪された想い出がトラウマ的に蘇ってきてしまうんです。

いつものようになるべく大きく息を吸わないように小刻みな呼吸をしながら、直接会話の時などは対応しておりましたが、ある時我慢の限界が来ました。「もうダメだ。」そう思い、私は思い切って私の好きな香水をその上司にプレゼントしました。そうしたらその上司、満面の笑みになって「あれ?俺誕生日だって言ったけ?」と受け取って、その場で早速香水をつけてくれました。それからは今まで以上に可愛がってくれるようになり、その日以来匂いのトラウマもなくなりました。

あれ?途中からなんか話が変わってしまったような・・・でもまあ兎に角、「嫌いな人のために、こちらがその人の事を好きになれるように何か行動すれば、相手も変わってくる」という事を言いたかったわけです。笑