これは山本常朝が書いた「葉隠」の中にある言葉ですが、ここには「勝っても負けても恨みっこなしよ」という思いもあるのではないかと私は思っております。
真剣で斬り合う以上、不具になったり、命を落としたりする事は覚悟の上で、それでも相手を恨まずに、たとえ命を奪われたとしても、恨むことなく成仏する為に、武士道精神が必要ではなかったのではないでしょうか。
負けてしまった方が恨みを持っていたら、勝った方は呪われて、それこそたまったものではありません。
切腹においても「我、何人も恨まず」と言う思いで、自害した武士は多かったのではないかと推測します。
その潔さが、「真の武士道」なのではないかと私は思います。
サッカーや野球などで負けたからと言って、相手をくさすような国にこそ武士道を教えてあげないといけないですね。