今では死語になってしまった感がありますが…
私は「鍵っ子」でした。
両親とも別々の仕事で自営していたので、幼い頃はいつも一人で遊んでいました。
その時の感情までは思い出せませんが、当時は寂しいとは思っていなかったような気がします。
その気持ちは、弟が生まれ、彼が話が出来るようになるまで続いていたかと思います。
弟と遊べるようになって初めて「一人で遊ぶのは寂しい」と言う感情が湧いてきた気がします。
私達の面倒を見てくれたのは、近所のおばさんたちだったので、直接の親の密接な愛情は受けていなかったかも知れませんが、両親が自分達を大切に想ってくれているのは何となく分かっていました。
お誕生日を忘れられても、土曜日のお昼に学校から帰ってきて昼食が用意されていなくても、それでも両親が自分たちを愛してくれている事は理解出来ました。
それで充分。それで満足していました。
何かをくれるから、何かをしてくれるから、それが親という訳ではないのだと思います。
子供にとって本当に大切なモノは「愛しているという紛れもない事実」なんでしょうね。