「嫌われる勇気」と言うアドラーの著者が一頃とても話題になりました。
もちろん私も読ませていただきました。
しかしながら「どこかしっくり来ない」そんな気がした事を今でも覚えております。
名著とは思いますが「きっと誤解する人が出てくるだろうな」と思いました。
案の定、著書の表面だけの言葉を捉えて「嫌われてもいいんだ」「自分の個性を伸ばすことが大切なんだ」と捉える風潮が広まった時期もありました。
「世界に一つだけの花」と言う歌も流行りましたが、花はきっと他の花々を意識してはいないでしょう。
ただ「自分は美しく花を咲かせよう」そんな思いで、見事に花を咲かせているのではないでしょうか?
誰に嫌われようと好かれようと関係なく、自分の使命である「花を咲かせる」という事に忠実に健気に生きております。
私たちは他人との比較によって、その花を見ようとしますが、彼らからとってそんな評価は全く意味を成しません。
だって「私は私だから。他の誰とも比べようがないはずだから」
そうした想いこそが、アドラーが伝えたかったことなのではないでしょうか。