私もそうですが、人は「してもらった事」よりも「してあげた事」を強く思うようです。
例えば、仕事仲間が大変だった時に手伝ってあげたこと、道に迷い困っている人を助けたりしたこと、妻や夫や恋人が悲しんでいる時に寄り添ってあげたこと…
その人に優しくしてあげた事はよく覚えているのに、仕事でアップアップの時に手伝ってくれた同僚の優しさ、親切に道案内してくれた見知らぬ人、苦しくて悲しくて世の中が嫌になっている時に「大丈夫!一緒に頑張ろう!」と言って励ましてくれた大切な人のことを忘れてしまいがちです。
誰かに何かをしてあげた時に、貸し借りを考えると全ては経済的なシステムでしかなくなります。
いわゆるギブアンドテイクの世界です。
しかし、それだけであれば世の中は負のスパイラルに入って行くでしょう。
何故なら、して貰っても、してあげる人の方が少ないから。
貰った事を忘れて、与える事をしない人の方が多いので、優しさの経済から言えば必ず破綻します。
だったら、貰った以上の優しさを、誰かに与えて行けば良い訳です。
貰った以上の愛を、誰かにあげて行けば世の中は変わります。
きっと今より格段に住みやすくなる事でしょう。