イスラエル建国の父とも言われるダビッド・ベングリオンはテルアビブにある小さな建物「独立宣言の家」で建国宣言を1948年5月14日に行いました。
日本が敗戦を迎えた6年後の1951年に「サンフランシスコ講和条約」によって日本は主権を回復しました。
その条約の後、日本と最初に国交を樹立した国がイスラエルだったのです。
1952年7月1日、ベングリオンは当時の日本国民に向けて「ベングリオン書簡-友情のメッセージ」という談話を発表しています。
『日本国民の皆様に、共同通信を通じて謹んで友情のメッセージをお送り申し上げます。
この度イスラエル・日本両国政府は、外交関係成立の意向を発表しました。お互いの国の首都に、公使館が開設される日は遠くないと確信していますが、この事情は両者を隔てるものではなく、むしろ結びつけるものです。
イスラエル国民は、欧州、アジア、アフリカなど全世界から帰還して来ましたが、我々のルーツ及び過去、さらに未来はアジア人にあります。
人類の偉大な師は皆、アジアから出現しましたが、今やアジアは世界の諸国民の中にあって、ふさわしい役割を担いつつあります。…』
彼にはアジアが、日本がこれから世界を変えていく未来が見えているのかも知れません。