愛にも発展の階梯があると言ったら皆様は驚くでしょうか?
「愛は愛でしょう。愛に差別はなく、愛は平等と言うじゃないか!」と言われそうですが、愛にもレベルがあると私は思っております。
先ず誰でも持っている、動植物ですら当たり前だと思っている愛が、男女の愛欲、性愛、好き嫌いと言った「エロス」です。
本能的な愛と言っても良いでしょう。
次に、夫婦愛、兄弟愛、師弟愛、友愛と言った本能的な愛ではなく、人間的な結びつきから生まれる愛、自分にとって大切な人を慈しむ愛です。これを「フィロス」と聖書には書かれています。
その上にある愛が「ストロゲー」と言われる奉仕の心や見返りを求めない母性的な愛の事を言います。
嫌いだから愛さないと言う様な愛ではなく、「好き嫌いは置いておいて、嫌いなあなたのことでも人として愛します」と言う愛なので、全ての人を許す事が出来る愛です。
そしてイエスが愛と呼ぶのは「アガペー」無条件、無差別、無制限で太陽のような愛な事をさしています。
イエスの様に「その人がこの世に存在しているだけで愛が感じられる」そんな愛の存在が「アガペー」と言われる救世主的愛なのでしょう。