私達は「他人に愛されたい」そんな思いで生きているところが何処か心の中にあったりします。
中には「他人に優しくするのは、その見返りを求めているから」と割り切っている人もいます。
「ギブアンドテイクの世界だから何が悪い」と言われれば、今の世の中の多くの人達は納得する部分もあるでしょう。
しかし、皆が皆ギブアンドテイクの精神で生きていったら、世の中は良くなって行かないでしょう。
供給が需要を上回らなければ豊かになって行かないように、愛の需要以上に愛を供給する側が増えない限り、バランスシートではプラスになりません。
しかし供給側が増えないのは、「愛を与えると損した気分になる」と考えてしまうからかもしれません。
与える側になった時の最大の喜びは、「自分の存在感が大きくなった」と感じる時だと言われています。
多くの人達に信用信頼されて、頼りにされている時は、自分の存在感が大きくなった気がします。
自分の生き方や考え方が、他の人の人生に影響を与えた時に、自分の存在価値が認められた気がして「ああ、生きていて良かった」と心から思えたことが、あなたにはないでしょうか。
真の意味でのエゴイストは、こうした「自己拡大を願う気持ち」であり、それは究極の幸せに繋がるのだと私は考えています。