心の三毒と聞いて、皆様は何をあげるでしょうか。
嫉妬や妬み、人の不幸を願う心、卑怯な思い、人を傷つけて喜ぶ心…
色々と考えつくかと思います。
仏教では心の三毒と言うと「貪(とん)」「瞋(じん)・痴(ち)」を指します。
貪とは貪欲とも言うように、飽くなき欲望のことを言います。
「あれも欲しい、これも欲しい」と、まるで餓鬼のように、物や肩書き、お金に執着するさまです。
瞋とは「怒り」のことです。
瞬間湯沸かし器のように、ちょっとでも気に触ることを言うと怒り出す人、あなたの周りにも数人いらっしゃるのではないでしょうか。
こう言う人たちは、本能で生きている動物達に近い状態にあるので、昔から「狐憑き」「蛇憑き」「犬憑き」など、精神病などに近いものとみなされてきた歴史があります。
痴とは「愚かさ」であり、愚痴がまさにその一つです。
愚痴ることで、自分は気分が晴れたような気がしたりしますが、その愚痴は周りの人の心を汚し、その思いは伝播していきます。
例えば、お昼に行ったお店の店員さんが「忙しくてかなわない。休憩もない。」等と愚痴りながら、頼んだラーメンを露がこぼれんばかりに自分のテーブルに置いたとします。
その態度に店員の態度に腹を立て、家に帰って伴侶や子供を叱ったりすると、叱られた子供は次の日の学校で他の子をいじめたりする…
そのように小さな嫌な出来事がドンドンと世の中に広まって行ってしまう事もあるのです。
だからこそ、「自分の言葉や態度には気を付けることが、世の中を幸せにしていく一歩なのだ。」と自分の言動を反省していくが世界平和にも繋がると言われるのでしょう。