成績を残したアスリートが、良き指導者とはならないように、有名な大学を卒業したからと言って良い教師とはならないようです。
こうした事案は当然皆んなが認識しているように思いますが、意外とそうではないようで「あの人はあれだけの実力者だから、きっと教えるのも上手だろう。」という事で、先生をやらせてみると「アレアレ…」というお話は、色んな所でお聞きします。
有名になるという事は、特定の分野ではそれなりの実力者ではありますし、他人よりは努力精進されてきた方だとは思いますが、だからと言って「人に教えることも上手」とは限らないようです。
「名選手、名監督にあらず」とは、よく言ったもので、名アスリートでありながらも名指導者という人は、なかなか稀有であるようです。
東大、京大を卒業したからと言って、良い教師とはならないように、人は「学ぶことと、教えることの両方の才能」を持つ人は、中々いないということなのでしょう。
従って、有名な人を師匠にしたがる気持ちも分からなくはないですが、「お会いしたことは無いが巷で有名な方」をお呼びして講師をお願いしたところ、参加された方から悪評で、「時間とお金の無駄になった」という感想を沢山頂戴したこともあります。
やはり、自分の実際に先生をやっていただくには「自分の眼で選ぶ」ことが最善であるようです。