イギリスの小説家、劇作家、評論家でもあるアーノルド・ベネットが書いた「自分の時間」という書籍には、このような事が書かれていました。
「自分の1日24時間をよく観なさい。そして今何とか頑張って、1日の中になんとか90分を作り出しなさい。土日祝日は当てにしないで、平日に時間を作れるかどうかが人生の分かれ道です。」というような事が書かれていました。
残業もあり、付き合いもある社会人が「毎日、毎日必ずきちっと90分を確保する。」という習慣を作るには、色々な断念がある事でしょう。
例えば、「お付き合いでも、何回に一回くらいは受けるけれども、他は受けない。」とか「観たいテレビでも、役に立たないと思ったらスイッチを切る。」とか「残業を家に持ち込まない。」など、それなりの日々の工夫が必要になってきます。
ベネットは、「こうして出来た90分を、大事なことの為に使え。」と言ってました。
大事なモノ、それは「自分を成長させるモノ」「自分を高めるモノ」になるかと思いますが、ある人は「自分の身体の衰えをカバーする、体力をつけるために使いたい。」という人もいれば、ある人は「古典文学や歴史に関わる、書籍などを読み漁りたい。」という人もいることでしょう。
要は「他人に惑わされない、環境に影響されない、自分の為だけの静寂な時間をつくる。」という事に他なりません。
それほどに現代は、他人や外部の影響からの時間的圧力が大きいということです。