東北大震災以来、「原子力発電所は怖い」というイメージが刷り込まれてしまいましたが、日本から原子力発電所が無くなって喜ぶのは、原発反対派だけではないのです。
お隣の国は「日本から原子力発電所が無くなれば、石油の輸送ルートを抑えて、日本は終わりだ」と考えていることでしょう。
また裁判所ですら「原子力発電所は不測の事態に備えなければいけない」という様なことを言っています。
例えば、原発を再稼働する条件として、「9.11でビルにジェット機が突っ込んだように、今後は原子力発電所に突っ込んでも持ち堪えるくらい丈夫で、遠隔で原子力発電の機能を止められる装置を準備しなければ、再稼働はさせない」などという判決を出したところもあります。
仮に数百人規模の乗客が乗っているジェット機が首相官邸に突っ込んだとしても、官邸も持たないけれど、自衛隊も何も出来ないでしょう。
数百人を乗せたジェット機を、自衛隊が撃ち落とせるはずもありません。
誰が「乗客の命よりも、官邸が大事だ。ジェット機を撃ち落とせ!」なんて命令をする事が出来るでしょうか。
首相官邸ですらそんな状態なのに、原子力発電所にまで、そこまで求めるのは酷というものでしょう。
どんな施設であれ「絶対の防御」なんて、あり得ないのですから。