護摩焚きとは、仏教の密教において行われる火を用いる儀式で、護摩木を焚いて煩悩を焼き払い、諸願成就を祈るものです。
炉の中に供物や、願い事を書いた「護摩木」をくべ、ご本尊の智慧の火で煩悩を浄化します。
しかし、最初から護摩焚きが仏教に取り入れられていたわけでは無く、元々はゾロアスター教という、ペルシャ、イランの拝火教から来ています。
木を井桁に組んで火を焚き「ホーマ(homa)」を行うのです。
護摩は、もともとの言葉を「ホーマ」といい、「ホーマ」が護摩になっている訳ですが、この「護摩を焚く」という修行は、仏教のものではなかったのです。
拝火教徒にカーシャパ三兄弟という人達がいて「仏陀がそこに行って神通力合戦のような事を行った。」と言うことが、仏伝には書かれています。
結果から言うと、仏陀はこの神通力合戦に勝ったのですが、その時にこのカーシャパ三兄弟が自分の弟子たち1,000人ほどと共に帰依したと言われています。
その為に、そこから「護摩焚きの儀式」が伝わっていると言われています。
