ノーベル物理学賞を受賞された湯川秀樹博士は、ユダヤ人のノーベル賞受賞が多いことについて考察されています。
「ユダヤ人は幼少時に『旧約聖書』を読み聞かされている。これが頭の中の想像力やイマジネーション力を形成するのに役立っているのではないか。旧約聖書には様々な英雄が登場するが、彼らは困難な難敵と戦いに挑んでいく。こうした要素が頭の働きを刺激するのではないか。」とも仰っておられます。
また「文学的要素」と「理数系の天才的なもの」とは何処か繋がっている気がするとの見解も述べられておられます。
実物には会えないけれど、文学の中で語られる人物に対して、「その人物と出会っている」そんな感覚が大事なのかも知れません。
ノーベル賞を受賞するほどの天才の思考回路は、凡人の測り得る事ではありませんが、少なくとも歴史や宗教に触れておくことは、何らかの良い影響を与えることはあり得るようです。
天才の作り方は、温故知新に深く関係していると言えるでしょう。