帝王学には、いくつか身につけておかなければならない大事な点があります。
①私心を捨てて人を叱れるか
②上手に人との距離を取れるか
③上司の失敗を防ぎ、上司の手柄にできるか
④プライベートな事は口外しない
⑤組織の危急存亡の秋には組織を守れるか
などが挙げられますが、これらの事柄に加えて大切なことが「徳」です。
人の上に立てば立つほどに、部下の数が増えれば増えるほどに、「私」を無くしていく努力が必要になります。
そうであっても「私」の部分はゼロにはならないと思います。
人は誰でも100の事を成せば、100の評価を欲しがります。
万が一100以上の評価を貰えたら、とても有難いと思うことでしょう。
しかし、上に行けば行くほど自分が100の事をやって、ゼロの評価しかされなくても、それで平気で居られるくらいの胆力がなければいけないのです。
その忍耐力こそが「徳」となって、あなたの周りにオーラを創ります。
そして、必ず貴方の周りの人達の中には、その徳の部分を見ている人がいるので、何かの時に助け舟などを出してくれることになります。