世の中どんなことがあるのか分かりません。安部元首相のように暴漢に襲われることもあれば、事故や天災に巻き込まれることもあり得なくはありません。皆「今日も昨日と同じように生活できる」と思い込んで生きています。しかし私たちはいつも危険と隣り合わせで1日を過ごしていることに間違いはありません。「突然の死」なんて考えたくもありませんが、100パーセント起こりえないとも言えない現実も確かにあります。だからこそ「一日一生」の思いで生きることが大切なのでしょう。

「一日一生」の思いで一生懸命に生きて来ても、多くの過ちも犯してしまいます。父や母に言ってはいけない言葉をぶつけてしまったり、大切な友人知人に厳しい言葉を投げかけてしまったり、反省したいことが山ほどあります。かく言う私も数えきれないほどの人たちを心無い言葉や言動で傷つけてきました。そんな自分が嫌で落ち込むことも多々ありましたが、あるメンターから「心の貸借対照表で負債が多くあるのならば、先ずはその負債を返しましょう。謝ることが出来るのであれば心からのお詫びの気持ちを直接伝えましょう。亡くなったしまったとか、遠く離れて連絡先も分からないと言うような、直接お会いできないのであるなら、お詫びの気持ちを心の中で念いましょう。」と言われました。最初は戸惑いと恥ずかさで行動できませんでしたが、思い切って昔傷つけてしまった方に直接謝罪をしました。その方も最初は怪訝そうでしたが、心からお詫びしたいという気持ちを伝えたところ、ようやく謝罪を受け入れてくれました。私にとっては辛い時間ではありましたが、終わった後は何とも言えない「すがすがしさ」が残ったことを今でも覚えております。

皆様もこうした経験はあるかと思いますが、「生前葬」は正に「謝罪と感謝の会」でもあります。自分の半生を振り返り、負債をなくしていく儀式でもあります。いつ旅立つのか分からない人生だからこそ、「心の負債」は早めに返しておきたいと思って私は生きております。(^^♪