アメリカのドラマや映画を観ていると、部下が上司に反抗して、言い争う場面が多々出てくるので、日本人は「アメリカでは上下関係が日本ほど強くないんじゃないのか」と思いがちですが、実際は日本よりも仕事上の上下関係は厳しいと、私は思って観ています。
日本の会社では大抵は年功序列で、先に入社した「年齢が上の人」が上司になって、部下を指導監督する事が普通ですが、アメリカでは年齢や入社日は関係なく「仕事が出来るかどうか」で上下関係が決まります。
「仕事が出来る人は出世が早いし、出来ない人はどんどん降格されて行く」それがアメリカの会社組織です。
そんな実力社会のアメリカですが、仕事が関係ないオフの時間になると、上下関係や年齢に関係無く、フラットに付きあってくれる人が殆どです。
アメリカは移民の国でもありますが、キリスト教の国でもあります。
ですので「神によってクリエイト(創造)された被造物である私達人間は、みんな立場としては平等なんだ。」という考え方を、彼らは常に持っています。
だから「仕事など上下関係がある所にいる場合は、そういう関係はその通りだけれど、そこを離れたら人間としては対等なんだ。」と思って接してくれます。
その辺のところが、仕事上もプライベートもない上下感が強い日本人とは少し違うのかもしれませんね。