日本では「頭をポンポンする」「頭を撫でる」行為は、その人を褒めてあげたい時の愛情表現とされています。
ところが同じアジアの国々では、頭を触ることすら御法度と言うところもあるようです。
タイやインドネシア、インド、シンガポール、マレーシアやベトナムなど多くの国々でやってはいけない事の一つとされています。
なぜ同じアジアの国で、同じ行為がこうも意味合いが違って来るのか…
少なくとも近い地域の民族は、同じような習慣や伝統を持つことが世界の常識でありますが、こと日本に限ってはこの常識には当てはまらない独自の習慣や伝統を引き継いでいるのです。
頭を撫でる行為も、頭を撫でる側と撫でられる側を考えると、頭を撫でる側は賞賛を与える側で、撫でられる側はそのお褒めの言葉をもらう側になります。
ですから、いつも撫でられる側にある者たちにとっては、不特定多数の人に頭を撫でられる行為は不快に感じるのでしょう。
尊き人達に頭を撫でられるのは許せますが、そうでない人には許せないと言う感情です。
一方、撫でる側に慣れている側は、そうした感情が理解出来ない…
その為日本には頭を撫でる習慣が残り、その他の国々では普通の人に撫でられる行為が侮辱感じるようになったのかも知れません。