1900年代に活躍したジョージ・オーウェルの著作に「アニマル・ファーム(動物農場)」という作品があります。
農場で人間に飼われている動物たちが反乱を起こす物語です。
その小説で鶏は「私達雌鶏は、本当は雛を育てたいのに、毎日卵を産まされて、栄養価が高いので人間に食べられている。それだけの犠牲を払っているのに、人間は卵を産まない。けしからん!」というような事を言います。
また牛は「私達牝牛は牧草を食べたり水を飲んだりして、毎日ミルクを出している。それを牛乳として飲んだり、チーズやバターに加工したりして、人間の役に立っている。しかし、人間は搾取するだけで何も作らない。」
そうした人間に対する不満が頂点に達し、豚を司令官として革命が起き、人間は追放されます。
そして豚の天下になるのですが、豚が支配し始めると、豚も段々と人間と同じ様に搾取し始めるばかりで、何もしなくなっていきます。
動物農場は、この様な内容の作品ですが、この時代は共産主義が流行って行っている時代で、共産主義社会に対しての皮肉を込めて作られたとも言われてます。
人の本質を見抜いた良い作品だと私は感じております。
共産主義も、一部のエリート(豚)に管理されて、結局は搾取側になると言う図式が、予言的に書かれているのです。