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人から頼まれごとをされたら「ハイ!」と快く返事をした方が、人間関係がスムーズに行くと言う話は聞いたことがあるかと思いますが、私はどちらかと言うとそうした意見には反対したい方です。
他人からの頼まれごとに全て「はい、喜んでやらせて貰います」と言っていたら、その時は相手側も喜んでくれるし、自分もトラブルも無く気持ちよくなれるかも知れませんが、「はい!」と言い続けていたらどうなるのか考えたことあるでしょうか?
きっと「何でもハイハイ言う召使ロボット」に自分がなったように感じることでしょう。
戦前戦中は目上の人、立場が上の人の命令に逆らう事は許されない時代だったので「ハイ喜んで!」が当たり前だったかも知れません。
そこから戦後はGHQの教育指導もあり、欧米的個人主義思想に移行しました。
「その辺りから頼まれごとを気持ち良く引き受ける日本人の美徳が無くなった。」と嘆く方々がいらっしゃる事も知っております。
「しかし人間である以上、物事に対しては是々非々で対応しなければ、自分という存在の意味がない。」と私は思っております。
「自分の頭で考え、自分で決断する。」こんな当たり前のことが出来なく成ったならば、自分と言う存在は無いに等しいと思っています。
「今日その言う通りに、猛毒を地下鉄に撒いてしまう某教団のような社会は、果たして幸せな社会なのか?」と言うことが問われている気がします。