イギリスからメイフラワー号に乗って、アメリカに渡った清教徒たちは、神の子としての使命に燃えて、理想社会を創ろうと建国しました。
その甲斐あって、身分や家柄に関係なく、丸太小屋暮らしからでも、リンカーンの様な大統領にまでなる民主主義が確立されました。
民主主義は本来、一人ひとりが持っている才能やエネルギーと言ったものを、最大限に開花させると言う素晴らしい面を持っているので「繁栄主義」という言葉で言い換える人もいるくらいです。
しかし、繁栄というのは単に自分だけの繁栄というか、利己主義で叶った繁栄ではいけないのであって、神の目から見て「神の栄光を地上に降ろす」という意味での繁栄でなければ行けないはずです。(これがマックス・ウェーバーの言う「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の繁栄の仕方でしょう)
近年では「金融工学でボロ儲けできる」とか「ちょっとパソコン操作しただけで儲けられる」と言うような形が作られてきて、「神の恩恵が自分の身に及んでリッチになる」と言う考え方とは違うものが出てきているようです。
やはり大きな利益を上げたものは、騎士道精神的な考え方でもって、社会に奉仕して行くことが大切なような気がします。