「祓い(はらい)」とは「穢れ(けがれ)」を清めることですが、多くの人達が勘違いをされているようです。
私達は、赤ちゃんとして肉体的には不完全ですが、魂としてはほぼ完全体として産まれてきます。
身体は徐々に大きくなりますが、魂の方は身体が大きくなるにつれて、放っておくと汚れて行ってしまいます。
この汚れを取り除き、掃除することを「祓い」と言っています。
従って祓うことで、超能力や直感力や霊能力が付くわけではなく、元の状態に戻るだけなのです。
もう気付いてしまった方もいらっしゃるかと思いますが、私達人間の本来の魂の能力としては、赤ちゃんの時が最大なのです。
(この世に生まれてきた私と言う存在おいては、と言う但し書きが付きますが)
従って、この世にオギャーと言って生まれて来た私達は、一生懸命に「経験と智慧を学びながら増やして行くこと」と、「毎日付いていく汚れを落とし減らしながら、綺麗にして行く」と言う異なるベクトルの修行をしていると言うことになります。
もし、両方の行動を止めてしまった場合、そこから人間であって人間でない存在に近付いて行くことになってしまいます。
知識と経験を得る努力もせず、心の中は汚れ放題・・・これは正に阿修羅への道を突き進んでいることになります。