どんな名人、どんなに優秀な人であっても、5年、10年も日々の精進していなかったら、その腕は鈍ることでしょう。
例えば、坂本龍馬は最期に近江屋で襲われて死んでいますが、その日は33歳の誕生日でした。
しかし、千葉道場(玄武館)は江戸の三大道場の一つであるので、そこの師範代である龍馬は、江戸のベストスリーに入るくらいの剣の腕はもっていたと思われます。
その位の腕をもっていたならば、軍鶏鍋をつついていたとしても、階下の賊が音を立てて、見張りの藤吉などを斬り殺しながら階段を上がって来たら、勘が働いて十分に間に合って対応出来ていたはずです。
しかし、道場の頃から十年が経っていたこともあり「ほたえな!(暴れるな)」などと言いながらも、陸援隊の隊長の中岡慎太郎とで、鍋の前で斬り殺されてしまいました。
昔は強かったとしても、剣の修行を十年もしていなければ、やはりそれは衰えるだろうと思うのです。
やはり、どんなに優秀な人であっても、日々の精進は欠かせないと言うことですね。
