「本当に偉い人は威張らない。謙虚な人が多い」と皆様も何処かで聞かれたことでしょう。
私もバイオの研究員を経て、経営者となって「どんな分野においても中身が偉い人ほど謙虚な人が多いなぁ」とつくづく感じます。
研究者時代は「有名大学の教授で、テレビにもよく出ている超有名な先生だから、なかなか会えないのにラッキーだね」と言われて会った先生が、こちらの質問や話には一切耳を貸さず、ご自分の持論だけを話して終わったこともありました。
またメディアに出ない日はないとまで言われた、ある有名な経営者と漸く会える事になり、緊張して名刺を渡した瞬間、目の前で二つ折りにされてポケットしまわれたこともありました。
「君とは二度と合わないから…」そんな心の声が聞こえて来るようでした。
その経営者はその後裁判沙汰になり、消えて行きました。
かたや超有名なデザイナーとお会いした時、その方はデザイン画を書いておられましたが、一旦筆を止めて「遠いところからようこそおいで下さいました。あなたに会えて感謝致します。」と丁寧な挨拶をして下さいました。
本当に偉い人は、相手が金持ちかどうか、肩書きや立場や年齢が若いとかでは見ていないのだなと思いました。
本当に心が立派な方は「相手の心の中を見透かしている」そんな気がします。
ですので緊張しても当たり前、「自分の素直な気持ちをそのまま表現しよう」と言う態度が、一番好感を与えるようです。
そうした考え方ですら意に介さないのが偉人、貴人なのでしいょうね。