先ずは人生の主な区切りを列挙します。「自分史」を練る準備をする際には、「自分の歴史を振り返る」準備が必要です。
- 出生前
- 出生
- 就学前
- 小学校
- 中学校
- 高校
- 大学
- 就活
- 結婚
- 子どもの誕生
- 子どもの進学
- 出世
- 転職
- 子どもの就職
- 子どもの結婚
- 定年退職
- 孫の誕生
自分史構成 3パターン
すべてのエピソードを集め終えたら、自分の人生において重要な意味を持つエピソードを精査します。そして、どうすれば自分の人生がより鮮明に読者に伝わるかを考えながら、エピソードを並べていきます。
エピソードの並べ方、すなわち、本編の構成の主なパターンとしては、次の3つが挙げられます。
- 時系列形式
- テーマ形式
- エッセイ形式
以下より、それぞれの構成パターンについて解説します。
時系列形式
時系列形式とは、時代の流れに沿ってエピソードを並べていく最もオーソドックスな構成パターンです。
時系列形式を採用する人の多くは、自身が生まれたときのことを本編の筆頭エピソードとします。一方、もっと時代を遡り、祖先や両親のことから書きはじめる人も少なくありません。時系列形式は、以下に該当する人におすすめです。
- 自分の人生を文章として満遍なく残したい。
- どの時代においても、人生を語る上で欠かせないエピソードがある。
テーマ形式
テーマ形式とは、仕事や趣味、人生の教訓など、テーマを絞ってエピソードを並べていく構成パターンです。
テーマ形式を採用する人の中には、テーマを1つに絞る人もいれば、複数のテーマを扱う人もいます。テーマを1つに絞る場合は、テーマを語るうえで最も重要なエピソードを先頭に置くと、インパクトが出ます。一方、複数のテーマを扱う場合は、テーマごとに章を独立させると、スマートに仕上がります。テーマ形式は、以下に該当する人におすすめです。
- 大きな成功体験や夢中になっている趣味、何よりも大切なものがある。
- 自分の人生を通して伝えたい大きなメッセージがある。
エッセイ形式
エッセイ形式とは、人生において印象的だったエピソードをつれづれなるままに並べていく構成パターンです。
エッセイ形式を採用する人の多くは、浮かんでくるエピソードを順不同で並べています。そして、それぞれのエピソードは原稿用紙1~2枚程度の短いものであることが一般的です。エッセイ形式は、以下に該当する人におすすめです。
- より気軽に自分史を執筆したい。
- 書きたいエピソードに偏りがある。
あとがき
あとがきは、自分史を読み終えた人に対し、執筆者が感謝の気持ちを伝えるために設けられる構成要素です。一般的には、本を手に取ってくれたことへの感謝とともに、読者への希望がしたためられます。あわせて、自分の人生において重要な役割を果たしてくれた人々への謝辞が記されることも少なくありません。
まえがきがあれば、あとがきは不要だと考える人もいます。しかし、自分史を読んだ読者に強く伝えたいメッセージがあるのであれば、あとがきを設けることをおすすめします。