「自分という存在が分からなくて、人は人生を彷徨って生きている」と言う表現をする作家や小説家、有名著名人がいるという事は、私たちは自分という存在を、なかなか明確に把握出来ていないのかも知れません。
それ故に、血液型占いや動物占い、四柱推命や占星術などの統計学から生まれた「枠にはめる」ものにハマりやすいのでしょう。
しかし、本来は全く同じ人間がこの世に存在しないことを自覚しているのも、また自分自身なのです。
もし心身共に全く同じ人間が地球上にいたら、同時に複数のことを経験して、複数の行動をとる事ができ、その感覚を共有出来るはずです。
でも実際は、自分自身の経験をしている人間は、世界中で自分だけしか居ないのだから、人の数だけ個性が有ると言えます。
「自分は何者なのか?」を知るには、三角測量で位置を知るように、他人を比較観察する事で、自分を知る事が出来ると昔から言われています。
「自分を知りたくば、まずは他人を知れ!」
逆説的な言い方で頭が混乱しそうですが、星の位置を観て自分の位置を知る航海士の様に、自分という人間を知るには、こうした他人観察も良い方法の一つであるかも知れません。