人は誰でもミスもすれば失敗も沢山します。
それでいちいち落ち込んでいたら、私はきっと地球の中心部までめり込んでいた事でしょう。
そんな風にならなかったのは、「自己確信」があったからです。
これは決して自分を過信して、うぬぼれると言うことではありません。
「自分も、まんざら捨てたものではないな。」と思える、何とも言えない自信のことです。
苦しみや悲しみの最中にあると、人は自己否定的になり易く「自分がいかに悪人で罪人であるか」といった事を考えがちです。
しかし、もっと、さばけた目で自分を見ることも大切です。
「ここまで何十年と生きて来たけれど、何とか負けずに生きてきた。誰かのお役に立っていたはず。」そう思うことが「自己確信」です。
悩みの渦中にある時は、大抵の人は自己愛の虜になっています。
「こんなに可哀想な自分」という事を一生懸命に考え、他人の同情を得たいと思うのに、誰からも同情の声が出ない…この点が問題なのです。
「こんな自分だけれど、神様はまだ消さないでいてくれている。ならば神様を信じてもう一度歩いてみよう。」
「大切な人と死別したけれど、この事でもっと私は強くなれるのではないか。」
「大事に思っていた友人と離反してしまったけれど、もっと素晴らしい友人がきっと出来る。」
「愛していた恋人と別れてしまったけれど、もっと私に相応しい人が現れるに違いない。」
そのように思うだけで、心は明るく、未来に羽ばたいて行けます。