組織のトップは「どんな人材が欲しいか?」と聞かれたら、どう答えると皆様は思いますでしょうか?
一万人近い経営者とお話ししてきた私の答えは「その人のところに、自分の子供を預けても構わないと思える人材が欲しい。」と言う事を知っています。
勿論具体的には「仕事が出来る」とか「スキルを持っている」とか言う方も多いですが、究極的にはドラッカーも言っているように「この人のところであれば、自分の息子、娘を預けても構わないと思える人を尊重し、評価すべき。」と言っています。
一方、「あの人の下には、とても怖くて自分の子供を預けられない、と言う人を評価してはいけない。」とも言っています。
これは、知識や経験、人格などを含めた総合的な人的評価でしょう。
具体的には「誠実さ」や「真面目さ」「出来るだけ公平無私であろうとする態度」と言ったところでしょうか。
裏表がない人は、「指導者としても教育者としても、将来有望な人材である」と言えるかと思います。
逆に、どんなに仕事が出来ても「誠実でない人」「人が見ていないと変わる人」「人を肩書きや生まれ、学歴などで評価している人」は、指導者や教育者としてはならないと思います。
そうした人が上に立つと、必ずその人的毒素は組織内に、遅かれ早かれ蔓延して行きますので注意が必要です。