自分自身に自信を持つことは、とても大切なことです。
しかし、増上慢となってしまうと周りの人に疎まれます。
でも当の本人は、自信なのか増上慢なのか分からなくて苦しむ事が多いようです。
では自信と増上慢の違いは、どこにあるのでしょう。
増上慢の人は、自分が褒められると嬉しいのですが、他人が褒められると嬉しくありません。
特に、自分の関心領域の辺りで、他の人が褒めらると気分が悪くなります。
例えば、あなたが歌が上手いと自分で思っている時に、他の人が「歌がお上手ねぇ」と褒められているのを見ると、怒りたくなるようであれば、あなたは増上慢になっていると言えるでしょう。
本当に歌に自信があれば、他の人が歌で褒められたとしても、他人の評価で一喜一憂はしません。
「私の歌は分かる人が聞けば、上手だと分かってくれるから大丈夫。」と思うか「あの人は確かに私より高音の部分は伸びがあって上手。でも私は低音の響きでは負けていないわ。それでも高音の響きも練習しよう!」と言う気持ちになることが出来るのであれば、あなたの自信は本物でしょう。
また、自信と増上慢の違いは、周りの人達の反応を見れば分かります。
本当に実力がある方が「私は〇〇が上手なの」と言っても「あなたの言う通りだ。」と納得してくれるので、不穏な空気にはならないでしょう。
しかし増上慢の人が「私は上手」と自慢すると、「あなたが自慢するから仕方なく褒めるけれど、本当はそれほど上手だと思ってないけどね。」と言う感じの反応になります。
そして、そうした事が続くと、段々と人が寄り付かなくなります。
こうして増上慢の人の周りからは人なくなり、孤独になって行きます。
こうした結果で、自分の自信には正当性が有るかどうかを見極める事ができます。