組織の中で、自己顕示欲が強くなっていると、周りの人達から悪口や陰口を言われるようになります。
この感情にはある種の「嫉妬心」が含まれる場合が多いのですが、その悪口に正当性がある場合もあります。
例えば、仕事もできないのに、上司のご機嫌ばかり取って出世した人に対しての陰口は当たっているかも知れません。
しかし、その人が上司ばかりではなく、同僚や部下達に対しても、しっかり褒めていたら如何でしょうか。
「あの人はちゃんと皆んなを見て評価できる人」となり、陰口や悪口に正当性が無くなる感じがしてきます。
陰口や悪口は、それ自体良いことではありませんが、自分に対して言われていることに気が付いた時に、取る態度に二種類があります。
一つは「その悪口などに反論する方法」があります。
反論まではしなくても、言い出しっぺを見つけようと躍起になる人もいます。
この方法は傷口をさらに悪化させ「やっぱりあの人器が小さいね」と言われかねません。
かたや「悪口を言われてもどこ吹く風」のように気にしない人もいます。
よほど自分に自信があるのか、鈍い人なのか分かり兼ねたりしますが、他人の悪口陰口は意に介さない人には、ある程度の胆力が必要となります。
「自分は正義心からやっている」と言う自信があれば、「どんな結果も甘んじて受けます」と言う心境にも成れますが、「後ろめたさがある場合」は「反省すべきところがあれば反省して悪いところを直そう。」と思えることが大事でしょう。
最初に申し上げたように「悪口にも正当性がある」場合もあるからです。
たぶん後ろめたさがあると言うのは、自分に反省すべき点があると自分で感じ取っているからであり、それを教えてくれていると思えば、陰口悪口も有難い事となります。