目の見えない方にとって、この世の全てが「見えない世界」だから、目が見える人達が「この世」だと思っている世界以外も、感じ取れている事があり得ると、ある盲目の方は仰ってました。
むしろ「この世が見える」と言うことが、ある意味でのサングラスになってしまって、眼を通してでないと物事が考えられない、見えない人になってしまっているのかも知れません。
この世が見えない反面、全身と言うか、「魂全体で自分達を取り巻いている世界が見える。感じ取れる。」と言う事なのでしょう。
その盲目の方は「どう言う思いを持ったものが自分に近寄って来ているのかが分かる。相手の思っている事が伝わって来るんです。勇気とか励ましとか優しさとか労いとか、そう言うものが伝わって来るんです。」と仰っていました。
私たちが見ている世界は「目で見ている世界」であって、真実の世界は「見えている世界」より「感じている世界」に近いと言う可能性もあり得ます。