日本には沢山の川が流れています。
そのため人生の思い出の中に、川との場面が出て来る方も多いことでしょう。
河原で石積みした記憶。
平たい石を見つけては、川面に向かって投げた思い出。
釣りをしている横で泳ぎ回る友人達を叱りつけたこと。
人それぞれに思い返すと、その日に戻りたくなるような思い出があるかも知れません。
もちろん、川が氾濫したりして苦労したことや、川で溺れたりしたりした嫌な記憶もあることでしょう。
川の氾濫は多くの方々の幸せを奪います。
つい最近も川の氾濫によって尊い命が奪われました。
その為に国や行政は治水工事に力を入れて、どんどんと堤防は高くなり、蛇行する川が無くなって来ました。
川をガッチリと堤防で守り、真っ直ぐ直線的にする事で氾濫を防ぐことは、多くに人の命を守る為には大切な事ではありますが、そのため生態系が崩れ、絶滅危惧種になるような動植物も増えてきました。
もちろん人間においても、前述したような川との思い出も少なくなって来てしまいました。
人生においても、自分を守る壁を作り、成功への道を、回り道せず突き進む事が、効率的には良いことでしょう。
しかし、そこに思い出は生まれ難くなっているような気がして仕方がありません。