30代、40代会社員の方々からのご相談が多いのが「部下が言うことを聞いてくれなくて困ってます。どうしたら言った通りの事をやってくれるのか…」と言う悩みです。
もちろんケースバイケースで、それぞれに事情が異なるので一概には言えませんが、「相手の心は変えられない!」と言う真理は、ここでも働いています。
相手が「やりたくないな」と思っている事をやらせるには、大きく分けて2つの方法があります。
一つは「権力を使って強制的にやらせる方法」
これは今では、パワハラだとかモラハラだとかで問題になる行為ではありますが、人類史上最も使われて来た手段であり、今でも一番使われている方法でもあります。
あからさまな命令の強制でなくても、組織の中における暗黙の強制、忖度はどうしても働いてきます。
もう一つは「納得、理解させて自ら動いて貰う」方法です。
こちらの方が良いに決まっておりますが、これが中々難しいから、悩みや愚痴になっているのでしょう。
人は「命令を下した人が、自分のエゴで命令しているのか?それともエゴではなく、仕事として命令しているのか?」が、何となく分かっているものです。
「この人は、自分の手柄にしたいから私達を使いたいだけだ。」と感じたら、どんなに上手い事を言われても、やりたくない気分になってしまいます。
しかし「この人は自分の利害を捨てて、本当に皆んなのために、これを進めようとしている。」と分かれば、無理難題な事柄でも遂行しようと努力します。
勿論、そうしたエゴで動いていないと分かっても、それでも動かない人もいるでしょう。
そうした人は、やがてその組織から外される運命となる筈です。
それは動物の世界でもそうですし、あらゆる集団生活で起き得ることなのです。