キリスト教が、世界宗教となる転換点が3回あったとされています。
1回目はパウロによる伝道です。
キリスト教を迫害していたパウロ(サウロ)か回心したことで、キリスト教の伝道が大きく動きました。
2回目はアウレリウス・アウグスチヌス(聖アウグスチヌス)の登場でしょう。
彼は「神の国」という大著を残し、古代キリスト教において、最大の影響を及ぼしたと言われています。
3回目はイタリアのトマス・アキナスが挙げられます。
彼は哲学者でもあった為、「哲学大全」や「神学大全」を著し、スコラ哲学を大成させました。
彼らによって、キリスト教は哲学と結びつき、「教育によって真理を教える事ができる」というメカニズムが創り上げられました。
知識的な側面からのアプローチにより、大学とかでキリスト教神学が教えられるようになりました。
こうしてキリスト教哲学が生まれ、修道士や修道女が養成されるようになり、キリスト教は世界に広がって行きました。
宗教と哲学を結びつけた点で、キリスト教は大衆の中の「知的向上心」に火をつけたと言っても過言ではないでしょう。